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Q & Areal estate

○ 医療過誤を疑っていますが、何をしたらよいでしょうか。
(1)経過について記録を作る、(2)病院にカルテ開示(コピー)を求める、(3)医師に説明を求める、(4)弁護士に相談する等が考えられます。

(1)経過について記録を作る
記憶が薄れないうちに、時間順に経過を記載した一覧表を作ることは、とても大事です。ご家族でそれぞれの記憶を照らし合わせると、いっそうよいです。パソコンを使えなければ、手書きでもよいです。大事なことは、早いうちに経過の記録をつくることです。自分の経験した事実をそのまま書き出してください。
推測によるものは、「推測」と明記してください。評価は記載しないほうが、わかりやすいです。
経過記録は、ご自身、ご家族の記憶を整理し、定着するために有用です。
また、何年かたって法廷で尋問が行われるときに役立つのはもちろんですが、弁護士に相談するときにも役に立ちます。

(2)病院にカルテ開示(コピー)を求める
以前は、医療過誤を疑った場合は証拠保全を行ってカルテを入手するのがほとんどでした。
しかし、個人情報保護法以降は、カルテ開示でカルテを入手することが多くなりました。カルテ開示を拒む医療機関はまれですし、カルテ開示拒否の正当な事由がない場合は、カルテ開示請求の申請書とカルテ開示を拒んだ書面を証拠につけて、裁判を行うことができます。
また電子カルテになって改ざんがやりにくくなったこと、改ざんした場合の社会的信用の失墜等の不利益が大きいことから、一部の特殊な個人医院、助産院以外は、費用と時間のかかる証拠保全ではなく、カルテ開示でよいと考えます。

(3)医師に説明を求める
カルテは、医療従事者からの見方を記載したものですが、十分な記載がなされていない場合もあります。事実を知るには、直接、医師に説明を求めることが必要です。
医師の説明は、専門用語もあり、一回耳で聞いただけでは十分理解できないことがありますので、了解を得て録音してください。

(4)弁護士に相談する
一般には、(1)、(2)、(3)、(4)の順番でしょうが、弁護士に相談するのはどの段階でもかまいません。

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