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弁護士紹介company



弁護士 谷直樹 (中央大学法学部卒業、司法修習49期、第二東京弁護士会所属)


−患者側弁護士としての情熱の源−

医療事件は私のライフワークであり,私の生きがいです.
その理由は,以下のとおりです.

医療被害に遭われた患者家族が,医療に求める願いは,人によっても違うでしょうが,おおよそ次のようなものだと思います.

元に戻してほしい.
それができないなら,せめて何が起きたのか事実を知りたい.
責任を認める真の謝罪がほしい.
実効的な再発防止を約束してほしい.
さらに適正な損害賠償を求めたい.

これらの願いに医療側が応えてくれないとき,患者家族は,患者側弁護士に相談されると思います.
患者側弁護士は,医療過誤として裁判で立証できる見込みを調べ,裁判で立証できる見込みがある事案について,示談交渉または裁判により,適正な損害賠償を求めるお手伝いをいたします.
謝罪,再発防止等を強制する権利は認められていませんので,医療事件は,法的には医療過誤に基づく損害賠償請求事件という形をとりますが,医療被害者のお気持ちは単なる損害賠償請求で解消されるものではないでしょう.

そこで,患者側弁護士は,医療側の法的責任を明らかにすることにより,たとえ一部であっても真実が明らかになり,謝罪,再発防止の約束につながることを願って,活動しています.つまり,医療側に法的責任がある(賠償責任がある)ことを立証することにより,医療被害に遭われた患者家族の願いを実現することにつなげたいと考えています.

私は,このように考え,トータルな意味での医療被害の克服を視野において,専門的な医療事件だけに取り組んできました.
私が,医療事件のみを取り扱う数少ない弁護士であり続け,医療事件に対する情熱が継続するのは,医療事件が医療被害者の権利回復のための人権事件で,また医療事件の適正な解決がより良い医療の実現につながると考えてきたからです.

私は,医療に真摯に取り組んでいる医師を尊敬します.一緒により良い医療を実現したいと思っています.

医療事件には困難も多いのですが,このように医療事件が早期・適正に解決して,御依頼者様のほっとした表情をみるとき,弁護士冥利に尽きます.

患者側弁護士として、つねに,最先端、最高水準の法的サービスを提供できるよう,心がけています.

●略歴
北海道生まれ
北海道札幌南高等学校卒業
中央大学法学部卒業
1997年 司法修習終了(49期)弁護士登録(第二東京弁護士会),千勝法律事務所(所長弁護士:山口紀洋)に在籍
1999年 谷直樹法律事務所を開設。

●所属団体
第二東京弁護士会
医療問題弁護団(元副幹事長)
患者の権利オンブズマン東京(幹事長)
患者の権利法をつくる会(世話人)
医療事故情報センター(正会員)
日本禁煙学会(評議員)

●趣味
クラッシック音楽鑑賞(ヨハン・ゼバスティアン・バッハ、バフランツ・ヨーゼフ・ハイドン、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ヨハネス・ブラームス、フレデリック・ショパン、フランツ・リスト、クロード・ドビュッシー、モーリス・ラヴェル、イサーク・アルベニス、エンリケ・グラナドス等)
絵画鑑賞(クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、伊藤若冲、上村松園等)
読書(スコット・フィッツジェラルド、オー・ヘンリー、マルセル・プルースト、堀辰雄、原田マハ、辻村深月、ほしおさなえ、青山美智子、凪良ゆう、宮島未奈等)
将棋
 
●好きな街
大阪,京都,神戸
福岡,長崎
                                     

●著作
◆ 単行本
○「専門訴訟講座4医療訴訟第2版」(民事法研究会,2023年,共著)
○「医療裁判から医療ADRへ」(ぎょうせい,2011年,共著)
○「患者のための医療法律相談」(法学書院,2010年,共編著)
○「医療事故の法律相談」(学陽書房,2009年,共著)
○「専門訴訟講座4医療訴訟」(民事法研究会,2009年,共著) 
○「医療事故の法律相談(全訂版)」(学陽書房,2009年,共著)
○「医療過誤相談ガイドブック」(第二東京弁護会法律相談センター,2003年,共著)
○『OTC薬・特定保健用食品等の最新事情および動向』(株式会社情報機構,2003年,共著)
○「カリフォルニア州医療事情視察報告書」(1999年,共著)

◆ 雑誌
〇『アトニンと子宮破裂〜助産師のCTGの異常波形報告義務違反、アトニン中止減量義務違反と子宮破裂による母体死亡との因果関係を認めた事案〜』
 (ドクターズマガジン2024年4月号,(株)メディカルプリンシプル社)
〇『約13カ月の診断治療の遅れによりステージが進行した事案で、気管支鏡検査を実施すべき注意義務違反を認め、200万円の慰謝料を認めた裁判例』
 (ドクターズマガジン2023年5月号,(株)メディカルプリンシプル社)
〇『内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を受けた患者が出血性ショックにより死亡した事案について、注意義務違反を認めた裁判例』
 (ドクターズマガジン2022年5月号,(株)メディカルプリンシプル社)
〇『一絨毛膜二羊膜双胎の診断を下さず、低出生体重児の管理可能な施設と連携せず、双胎間輸血症候群で第2子を  死亡させた事案について、注意義務違反を認めた裁判例』
 (ドクターズマガジン2021年2月号,(株)メディカルプリンシプル社)
〇『気切カニューレにティッシュが詰め込まれて窒息した事案』
 (ドクターズマガジン2019年9月号,(株)メディカルプリンシプル社)
〇『腫瘍摘出手術後のCT実施義務違反について』
 (ドクターズマガジン2018年12月号,(株)メディカルプリンシプル社)
〇『地方公務員医師の有給での兼業は可能か?』
 (週刊 日本医事新報2017年7月5週号,(株)日本医事新報社)
〇『医師立ち会いなし出産した未成年・未婚女性の出生証明はどのように記載すべきか?』
 (週刊 日本医事新報2017年6月1週号,(株)日本医事新報社)
〇『シーネを固定する包帯によるコンパートメント症候群』
 (ドクターズマガジン2017年5月号,(株)メディカルプリンシプル社)
〇『高齢者の意思確認ができない場合のワクチン定期接種について考えられる問題点は?』
 (週刊 日本医事新報2016年7月1週号,(株)日本医事新報社)
〇『下大静脈フィルター抜去に際しての注意義務』
 (ドクターズマガジン2016年5月号,(株)メディカルプリンシプル社)
〇『タバコ受動喫煙と刑法事例別Q&A(第1・2回)』(捜査研究2016年2・3月号,東京法令出版,共著)
〇『帝王切開既往妊婦に対する経膣分娩施行における注意義務』
 (ドクターマガジン2015年6月号,(株)メディカルプリンシプル社)
〇『たばこによる健康被害の法的・倫理的評価と国内法の課題の検討』
 (たばこ規制枠組み条約を踏まえたたばこ対策に係る総合的研究,2014年3月,厚労科研,著書)
○『総胆管内の結石除去術における過失の推認』
 (ドクターズマガジン2012年6月号,(株)メディカルプリンシプル社)
○『肺がん手術における説明義務』
 (ドクターズマガジン2011年4,5月合併号,(株)メディカルプリンシプル社)
○「改めて『患者の権利』を問い直す」(看護学雑誌2003年6月号,医学書院,共同論文)

●講演等
○「患者家族とのコミュニケーションとリスク管理」(2017年10月30日,町田市民病院)
○「医療の質とリスクマネジメント〜弁護士の立場から〜」(2016年12月3日
,国際医療福祉大学講演)
○「医療と人権」(2013年9月30日,第二東京弁護士会消費者委員会主催,司法修習生向け選択プログラム)
○「患者の権利と患者の権利オンブズマン」(2013年6月29日,医療問題弁護団総会記念講演
○「看護事故と法的責任−看護事故の類型と注意義務−」
 (2013年2月26日,東京法律相談連絡協議会(東相協)・医療法律相談主催)
○「禁煙治療薬の副作用(バレニクリンの意識障害、循環器合併症など)に関わる、法的側面からの提言
 (2013年2月18日,日本禁煙学会 第8回禁煙治療セミナー)
○「患者の権利オンブズマンの活動について」
 (2011年11月13日,全国難病センター研究会第16回研究大会)
○「本当に困っている・患者への対応,病院への対応」
  (2011年10月12日,東京ボランティア市民活動センター「患者の権利オンブズマン東京秋季公開研修講座」)

○「カルテ記載と紛争予防」(2011年1月25日,済生会横浜市南部病院)
○「基礎研修 勝てる訴状とは!」(2010年11月25日,医療問題弁護団)
○「法律事務所」(2010年10月21日,駒込学園高等学校)
○「裁判例から医師の説明義務を考える」
  (2010年10月6日,東京ボランティア市民活動センター「患者の権利オンブズマン東京秋季公開研修講座」)
○ 「医療安全における事故鑑定の役割」
 (日本予防医学リスクマネージメント学会第8回学術総会 ワークショップ, 2010年3月11日 )
○「患者からみた医薬分業の評価」
 (医療サービス研究所,2009年4月19日)
○「苦情から学ぶ医療機関・薬局の対応」
 (第11回薬薬連携協議会,2009年2月14日)
○ 「苦情から学ぶ医療機関・薬局の対応」
 ( 日本社会薬学会第27年会教育講演,2008年9月7日)
○ 「患者サイドから見た医療ADRへの期待と意見」
 (NPO法人医事紛争研究会 医療ADRシンポジウム, 2008年9月6日)
○「相談依頼者への対応」(日本助産師会,2007年2月17日)